ケトジェニック(ケトン体)ダイエットって聞いたことありますか?
ダイエットに興味がある方であれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ではケトジェニックダイエットについて詳しく知っていますか?
あまり良く知らないという方も多いと思います。
ケトジェニックダイエットを簡単に言うと、糖質制限をしてケトン体を生成して体のエネルギーにすることにより脂肪を分解するダイエット、となります。
おや?糖質制限という言葉が出てきましたね。
糖質制限ダイエットとケトジェニックダイエット、どこが違うのでしょうか?
私も最初はこの違いがよく分かりませんでした。
でも調べていくうちに、ようやく両者の違いが分かるようになってきました。
そこで今日は糖質制限ダイエットとケトジェニック(ケトン体)ダイエットの違いを整理していきます。
ケトジェニックダイエットとは
人間の脳や体は、ブドウ糖以外にもケトン体というものをエネルギーにすることが出来ます。
ブドウ糖は糖質が分解されて出来るもの。
ケトン体は断食など糖質の供給がストップした場合に脂肪酸から肝臓で合成されます。
脂肪酸というのは、食べた脂質や体に蓄えられた中性脂肪が分解されたものです。
さて、現代において私達が食べる物のうちの50〜60%が炭水化物(糖質)といわれています。
摂取するエネルギーを糖質に頼る体になっています。
体の中に蓄えられていてすぐにエネルギーとして使えるブドウ糖(またはグリコーゲン)は約半日分といわれていますから、常に糖質の補給をしなければなりません。
一方、体にエネルギーとして蓄えられている体脂肪はおよそ40〜70日分といわれています。
体脂肪を分解してケトン体をエネルギーに使えれば、その蓄えられている体脂肪を有効活用できるようになるのです。
したがって、糖質→ブドウ糖エネルギーシステムではなく、脂肪酸→ケトン体エネルギーシステムに体質を移行することで体脂肪を分解していってダイエットしよう、というのがケトジェニックダイエットのねらいです。
ここでポイントなのは、糖質の供給がストップされてブドウ糖が枯渇している状態でのみケトン体が作られるという点です。
そのため脂肪酸→ケトン体エネルギーシステムを働かせるためには、断食あるいは糖質制限することが必要になるのです。
ケトジェニックダイエットと糖質制限の違いを比較
ケトジェニックダイエットと糖質制限、結局同じことを指しているのではないか?という気がしなくもないですが、一応、違いがあるので整理していきます。
糖質制限 | ケトジェニックダイエット | |
目的 | 糖質を制限することで血糖値の上昇に伴う合併症の予防をする。結果としてダイエットになる | ケトン体を使える体にして体脂肪を減少させる |
糖質制限目標 | 一食20g | 一日20g |
MCTオイル | 必要なし | あり |
断食 | 必要なし | 場合によってあり |
ケトジェニックダイエットはケトン体が生成されるようにすることが重要ですから、最初2日間程度断食して糖質を断つことを否定していません。
一方糖質制限では糖質さえ食べなければほかは何を食べてもいいという立場です。
また、ケトジェニックダイエットではケトン体が生成されるようにMCTオイル(中鎖脂肪酸オイル)を積極的に摂取していきます。
糖質制限ではMCTオイルは特に必須脂肪酸とは位置づけられていません。
まとめ
これまで見てきたように、確かに、両者に細かい違いはあります。しかし、次のように言えるのではないでしょうか?
より厳しい糖質制限をしていけば糖質の供給がストップしされて、おのずとケトン体が生成されるようになる。
糖質制限の延長にケトジェニックダイエットがある。
ケトジェニックダイエットと糖質制限は、そんな位置づけで整理できるのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
それでは。