こんにちは。
糖質制限でうつ病が治った話って、信じられますか?
実は、私、ずっと12年間うつ病で苦しんでいました。
入院や寝たきりになるほど重症ではなかったですけど。
で、実際、糖質制限を始めてから、うつ病は良くなりました。
心療内科のお医者様からも、治ったというお墨付きをもらいました。
https://note.mu/kusaki/n/n72c374ce96ddで「糖質制限でうつ病が治った話」が漫画になっています。夏井睦先生のホームページでも紹介されていました。
これを見ると、糖質制限でうつ病が治るっていうのも説得力があります。
でも、なんでもかんでも糖質制限のおかげっていうのは、さすがにおかしいんじゃないかとも思いまよね。
“私はこれで彼氏が出来ました”っていう通信販売のパワーストーンじゃないんだから。
では、どうして私のうつ病が良くなったのか?
糖質制限のせいではなくて、他に理由が有るのではないか?
そんな風に考えて、自分なりに分析してまとめました。
目次
前世療法までした私の12年間のうつ病歴
まず私がどうしてうつ病になったのか。
簡単に言うと、きっかけは職場の人間関係です。
あんまり言うといろんな方面に差し障りありすぎるので詳しくは言えませんが。
アドラー心理学では人間の悩みは100%人間関係の悩みだって言いますからね。
人間関係で悩んでいる人は多いはず。
そして、私が12年間どんな治療、対策をしてきたかです。こんな治療、対策をしてきました。
- 抗鬱剤
- カウンセリング
- 散歩
- 前世療法
- 観光(上高地など)
- 趣味に打ち込む(プロモデル、ラジコンなど)
- バイクの免許を取ってバイクに乗ってみる
- 猫にハマってみる
抗鬱剤は、12年間ずっと飲んでいたわけではありません。
飲んでいた時期と飲んでいなかった時期がありました。
飲んでもあまり効果が感じられなかったことと、単にお金が無かったからです。
あと、この中では、前世療法っていうのが異質ですね。
退行催眠ではないんですが。
なんか、
あなたは今まで7回生まれ変わってきてて、
前世では平安時代の貴族で、
その次は戦国時代の軍師で、
直近の生まれ変わりでは明治維新の直前に9歳で亡くなった
とか、そんな感じのことを言われました。
それで納得できたかって言われると、うーん、という感じでした。
あと、趣味、観光、バイクなどは、たしかにその時は少し気分は晴れるんですが、長続きしませんでしたね。猫には今でも癒やされます。
なので、12年間のうちのほとんどの期間で、気分はずっと低空飛行のまま、やる気が起きることはほとんどなく過ごしてきました。
うつ病が良くなったのに気づいたのは糖質制限をはじめて二ヶ月くらい経った頃から
“あれ、最近、気分がいいな”って感じ始めてきたのは、糖質制限を始めて二ヶ月くらい経った頃です。
その時点で約7kg減量していたので体が軽くなった実感から、気分が良くなったのは体が軽くなったせいだと思っていました。
さらにその頃、人間関係のトラブルにも、以前よりもストレスを感じること無く対処できました。
そして3ヶ月くらい経った頃には、以前の自分を取り戻した感覚がありました。
まず、本を頭の中で音声化しないで読めるようになりました。
若い頃は本を読むときは頭の中で音声化すること無く、目で字を追って直接意味が理解できました。
しかし、うつになってからは、本を読んでいるんだけど意味がわからない、ことが続くように。
しょうがないので、本を読むときには、意味がわからない箇所を何度も何度も頭の中で音声化したり、それでもダメなときは音読したりしながら読んだりしたことも。
そうこうしているうちに、ひどい時には、本自体がほとんど読めなくなってしまいました。
ある程度回復してからも本を読むときには頭の中で音声化しないと本に書いてある意味が全く分からない状態がずっと続くことに。
年を取って頭が悪くなってきたせい、というあきらめも感じつつ。
そんな状態だったのが、糖質制限を始めてから、気づいたら、本を読むときに頭の中で音声化しなくても目で追うだけで意味が分かるようになっていました。
いつの間にか出来るようになっていたので、これに自分で気づいた時には本当に感動しました。
また、うつ病の時にはトラウマで読めなかった本がありました。
それが読めるようになったことにも感動でした。
スラスラ読めたときには本当に嬉しくて涙が止まりませんでした。
うつ病が良くなったのは糖質制限のおかげなのか?それに反論する3つの理由
うつ病が良くなったのには何か理由があるはずです。
どうして良くなったのか、糖質制限のおかげなのでしょうか。
しかし、何でもかんでも糖質制限のおかげにするのはおかしいのかな、と。
必ずしもうつ病が治った理由は糖質制限だけ、というわけではないと思います。
そこで、私のうつ病がよくなった理由で、糖質制限以外の理由を、自分なりに分析していきます。
グルテン絶ちをしたから
糖質制限をはじめてから、パンを食べなくなりました。
パンには小麦グルテンが含まれていて、このグルテンにより様々な症状を引き起こすグルテン不耐性がいわれています。
この症状の中にうつがあります。
糖質制限のおかげでパンを食べなくなりましたが、しかし、一時、パンを食べたくて仕方がなかった時期がありました。グルテン中毒です。
でも、その時期を乗り越えたら、別にパンを食べたいとも思わなくなり、グルテン中毒から脱却することが出来ました。
私にグルテン不耐性があったかどうかはともかく、少なくともグルテン中毒であったことは確かなようです。
さて、グルテン不耐性ですが、検査すればそれが分かるのかも知れません。
でも、もう多分パンは食べないと思うので、特に検査して確かめる必要もないかな、と。
糖尿病が良くなったから
糖質制限を始める前175mg/dLだった空腹時血糖が、糖質制限をはじめて2ヶ月後には122mg/dLへ。
また過去1〜2ヶ月の血糖値を反映するといわれるHbA1c(糖化ヘモグロビン)が当初の9.0%から2ヶ月後には6.7%にまで下がりました。
正常値が4.3%〜6.2%なので、正常値まで後もう一歩です。
およそ2ヶ月で糖尿病がここまで改善したことと、うつの状態がよくなっていったことからすると、糖尿病が関係していたのかも知れません。
実際、糖尿病は鬱になりやすいとか、うつは糖尿病になりやすいなどもいわれています。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-05-006.html糖尿病とこころ|e-ヘルスネット|厚生労働省
心療内科の先生も、糖尿病から来るうつ病だったのではないか、という意見でした。
食物繊維の摂取量が増えたから
私は糖質制限を始めてから便秘がちになったこともあり、便の形を作るためにキャベツの千切りをたくさん食べるようにしていました。
食物繊維をたくさん摂ることで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが放出されるようになります。
セロトニンの材料はトリプトファンと呼ばれるタンパク質の一種です。
しかし、いくらこのトリプトファンがあっても、腸内細菌の助けがないとセロトニンが作られません。
その腸内細菌のエサになるのが食物繊維というわけです。
実際、人間関係のストレスでやる気が著しく落ちてしまった時に、意識して毎日千切りキャベツを食べたところ、数日でやる気が回復するということがありました。
今でも、やる気がなくなった時は食物繊維が足りないと思って、キャベツの千切りを山盛りで食べることにしています。
私は個人的に、私のうつ病の改善に食生活で一番効果があったのは、この食物繊維の摂取だったと思っています。
治ったのは自分自身の価値を感じられるようになったから
それ以外にも
- ダイエットで体が軽くなったから
- ダイエットのために散歩をするようになったから
- 散歩するようになって睡眠のリズムと時間が安定するようになったから
などが考えられます。
でも、うつ病が良くなった一番の原因は、メンタル面で自分自身の価値を感じられるようになったからだと思っています。
糖質制限をしたことによって
- 4ヶ月で15kgのダイエットに成功した
- 糖尿病が4ヶ月で治った
- それによって自信がついた
- ダイエット後の姿の変わりように、周りの反響がすごかった
- 糖質制限ダイエットで交流が広がった
といったことがあり、自分の体験が人の役に立つかもしれない、という実感が湧くようになったのは本当に大きいです。
携帯ショップとか本屋さんなど、普段、私的な話をしないようなお店でも、ふとした拍子に4ヶ月で15kgダイエットした話をすると、みんな興味を持って話を聞いてくれます。
携帯ショップだと免許証を見せるとき。笑
本屋さんだとワッフルの割引券を貰っても、ダイエットしてるからと言って断るとき。笑
そんなことは、以前には全く無かったことなので、日常の中でのささやかな交流でも今の私にはちょっとした喜び、いや、結構大きな喜びです。笑
糖質制限ダイエット仲間が出来たのが一番大きいかも。
私が4ヶ月で15kgダイエットしたのに興味を持ってくれて、糖質制限によるダイエットにチャレンジしている人が実際にいます。
こんなふうに、自分に興味持ってくれる人がいるんだな、自分にも役に立てることがあるんだな、という実感がメンタルでいい方向に大きく作用しています。
自分自身に価値があるという実感、これが最も大切なことなのではないでしょうか。
ただ、食物繊維が不足してセロトニン不足になると、すぐにその実感も感じられなくなったりしますが・・・。
まとめ
糖質制限が理由でうつ病が治るか、と言われると、それは直接的な理由ではないと思います。
しかし、糖質制限がきっかけで糖尿病などの病気が治り、生活習慣や食生活が改善することでセロトニンがより多く放出されるようになり、その結果うつ病が良くなる、ということは十分ありえるんじゃないでしょうか。
とすれば、糖質制限でうつ病が治ることについて”因果関係はある”とはいえるのでしょう。
私はうつ病はメンタル面の問題だとばかり思っていました。
あるいは脳器質的な問題とも。
しかし実は、食生活が深く関わっていたんですね。
もっと早く気づいていればよかったです。笑
糖質制限、すくなくとも今の私には、ダイエット、糖尿病、うつ病に効果をもたらし、特に副作用などは感じられていませんので、当分このまま続けていくつもりです。
今回の記事が読んでくださった方のご参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
それでは。