ダイエット目的の人、それから糖尿病の合併症予防目的の人。これから糖質制限を始めようとする人が気になるのが、糖質制限で体にトラブルや異変が起きたりしないか?ということではないでしょうか。
糖質制限は血糖値を安定させるため、それによるメリットがたくさんあります。しかし実際には、血糖値や体の変化、腸内環境の変化のため一時的ではありますが体の異変も起こります。
私が糖質制限をはじめてからいままで、幸いにして大きな体のトラブルは起きていません。ただ糖質制限を始めて二ヶ月経過するくらいまでは体の異変が起こりました。
実際に体験した6つの体の異変とその対処方法についてご紹介します。
目次
糖質制限、食生活の変化で起きる小さな異変6つ
糖質制限開始して2〜3日、頭がぼーっとする
糖質制限を初めて2〜3日してから、頭がぼーっとするようになりました。続いたのはおよそ3日ほど。
それまで糖質過多だった食生活により、体に十分すぎるほどの糖質が供給されていたものが急に止まってしまったために、ブドウ糖が一時的に不足するようになったからだと思います。いわゆる低血糖だったのかも知れません。
ただ、もともとの血糖値が高かったのもあり、手が震えたり意識が飛んだりするようなことはありませんでした。
そこでわたしの場合、車を運転するなど仕事や生活に支障があるときだけはチョコレートをひとかけらだけ食べてやり過ごしました。それ以外は特に生活に支障はなかったので、そのまま放っておきました。
幸いにして3日位で治りました。
3週間後、首のうしろ、頭の付け根に鈍い痛み
糖質制限を初めて3週間位経った頃、首のうしろ、頭の付け根あたりに軽く鈍い痛みを感じるようになりました。我慢できない程ではなかったものの少し気にはなりました。
体がケトン体体質に切り替わっているからなのかな?とも思いましたが理由はよくわかりません。
痛みは一週間ほど続きました。気になるときはコップ一杯水を飲むことで対処しました。水を飲んで30分〜1時間ほどで治まりました。
毎日のお通じが3〜4日に一度へ、便秘
糖質制限する前は毎日お通じが来ていましたが、糖質制限してからはそれが3〜4日に1回位の間隔になってしまいました。しかも便の量も減りました。
そもそも糖質制限の前が食べ過ぎだったりカップラーメンを食べて翌日下痢になったりして、あまりいいお通じの状況ではなかったです。
また、糖質制限をしているとあまり食欲を感じなくなるため、きちんと食事を摂らず豆乳とゆでたまごだけの生活を何日か続けたことがありましたが、さすがにその時は、便が柔らかくてスムーズに排便できなくて苦労しました。
その反省もあり、便の形を作って排便しやすくするために食物繊維をしっかり摂るように心がけるようにしました。おかげでおよそ2日に1回ペースでお通じがありスムーズに排便できています。
一ヶ月後、甘酸っぱい独特の臭いのケトン臭
糖質制限を始めて一ヶ月くらい経った頃、体臭がするようになりました。甘酸っぱい独特の匂いで、子猫のおしっこの臭いに似ています。おそらくこれがケトン臭だったと思います。一時期おしっこからその臭いがしたことも。
ケトン臭はケトン体の臭いです。ケトン体についてはこちらも。
およそ一ヶ月でそのケトン臭はしなくなりました。特に対処はしませんでした。ずーっと家に居たので。
ケトン臭には、汗をかいたらこまめに汗を拭ったりシャワーしたり服を頻繁に着替えるといった、ふつうに汗をかいたときの対処でいいと思います。
一ヶ月後、尿酸値の上昇
糖質制限を始めてから一ヶ月経過した時の血液検査で尿酸値が11.8(正常値3.6〜7.0)に上がりました。痛風発作が起きてもおかしくない値です。
その理由は
急激な減量をすると、細胞が壊れ核酸からプリン体が体内に放出されることで、尿酸値が上がることがある
『ダイエットと尿酸値の関係とは?~尿酸値が高いと言われたら。』より引用。
糖質制限に限らず急激なダイエットの場合尿酸値が上がることがあるようですね。私の場合一ヶ月で5.5キロ、比率にして6%の急激な体重減少だったからなのでしょう。
ちょうどNHKの「ためしてガッテン」で尿酸値を下げるのにカゼインを含む牛乳やヨーグルトが有効だと紹介されていたので、ヨーグルトを毎日食べるようにしました。結果、その後の血液検査で尿酸値は下がりました。
抗生物質による蕁麻疹(じんましん)
細菌感染のためレボフロキサシンという抗生物質が処方されたので、2週間位飲んでいた時期がありました。レボフロキサシン自体は風邪など細菌感染一般によく使用される抗生物質のようです。
ちょうどその時期、豆乳とゆで卵だけしか食べていない時期でもありました。
抗生物質を飲み始めて一週間くらいした頃、全身に蕁麻疹が出て、特に卵を食べた直後に激しく蕁麻疹が出るようになってしまいました。
卵アレルギーを疑い病院で検査してもらってもシロ。
医師や薬剤師に尋ねたところ、結局、
豆乳とゆで卵だけという偏った食生活だったこともあり、抗生物質の影響で腸内細菌までダメージを受けてしまったのではないか?
とのこと。さらに、
レボフロキサシンで蕁麻疹の出た場合すぐに服用をやめるように
とのことでした。
偏った食生活をすぐに改め、千切りキャベツなど食物繊維を十分摂り肉や魚なども摂るようにしたら蕁麻疹はおさまり、卵も食べても大丈夫になりました。
体の異変は三ヶ月目には解消した
抗生物質による蕁麻疹以外の異変については、糖質制限を始めてから三ヶ月目くらいにはほとんど解消しました。
腸内環境の急激な変化が安定してきたことや、ケトン体の生成が落ち着いてきたことなどが考えられます。それぞれの対処方法に効果があったことも功を奏したのでしょう。
まとめ
糖質制限をすると血糖値の下降、ケトン体の生成、腸内環境の変化などにより一時的に体に異変が起きますが、三ヶ月目には安定しました。
腸内環境が変化で便秘になることがあるので、キャベツを代表とする食物繊維やヨーグルトなど、腸内環境を整える食品を食べることが大切です。糖質制限だからといって偏った食生活にならないよう気をつけましょう。
それでは。